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グッドナイト・ムーンのsoffieのレビュー・感想・評価

グッドナイト・ムーン(1998年製作の映画)
4.0
1998年の映画。
浮気三昧だった夫が12歳の娘と幼い息子を引き取り新しい彼女(ジュリア・ロバーツ)と同居を始めて、残された母親(スーザン・サランドン)は子供達が新しい彼女に懐かない事に安心していたが事態は思わぬ方向へ進んでいく。

Netflixでジュリア・ロバーツの映画を探してて、まだ見ていないと思って観ていたら
12歳の娘が学校1のモテ男子に馬鹿にされ、仕返しにラルフ・ローレンのモデルのイケメン男子を義理母(ジュリア・ロバーツ)が仕込んで「今、私高校生の彼と付き合ってるの!」と仕返しして圧勝するシーンを見て。
「この映画見た事ある!!」と思い出したけどそのシーンしか覚えてなくて愕然。

最近観た「ネオンデーモン」の感想をfilmArksに書いた時ネオンデーモンでメイクアップアーティストのルビー役のジェナ・マローンの事を書いているユーザーさんがいて「ルビー役の女優さんて他に何に出てるのかな?」と思っていたら、この映画に娘アン役で出てた、もう一つ言えばジョディー・フォスターの「コンタクト」でジョディーの子供時代を演じたのもジェナ・マローン。
可愛い子役が知らぬ間に大人に…。
時間の流れにショックを受けた。

ジュリア・ロバーツ、スーザン・サランドン、マドンナのPVにも出演した俳優エド・ハリスと名優揃いの映画。

大人になった今観ると、愛する女性と結婚、2人の子供を産んでもらってその後浮気三昧の末、一回りも若いジュリア・ロバーツと出会い再婚を考え、元妻が不治の病と分かると「きみが居なくなったら僕はどうすればいいんだ?」と涙するエド・ハリスは世の中の「男性代表」の様な役を演じてる、決して良い役では無かったのだと気付く。
幼い子供を残して逝かなければならない母、しかしかつての夫には既に愛する妻がいて、子共達にも新しい母がいる事を真摯に受け止めるスーザン・サランドン。
愛する男性と人生を共に過ごすためには12歳の生意気盛りで敵意剥き出しの娘と、目を離すとすぐにどこかに行ってしまうイタズラ好きの男の子の「母」になる覚悟と、圧倒的に子供達と心が通い合い自分を赤の他人としか見ない元妻に信頼される人間になければならないジュリア・ロバーツ
そして父親とその恋人、大好きな母親との間で心の拠り所を探す子供達。

美しい季節の移り変わりが、刻々と過ぎ行く時間を表し、人生って何だろうと考えさせられる映画。
ジュリア・ロバーツの完璧に美しいお顔とプロポーション、そしてきめ細やかな演技が今見ても素晴らしい。
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