2021年公開
フランク・ハーバート著作のSF叙事詩的小説が原作
総制作費1億6500万ドル
この映画は2部作の第1部で原作小説の前半をほぼ網羅して映画化している
大人気小説の映画化として本作は5度目となる。
過去4作品の中で最も有名なのは
1984年のデビッド・リンチ監督
カイル・マクラクランがポール・アトレイデスを演じた映画ではないだろうか?
2021年制作のこの「DUNE」は「ブレードランナー2049」などを手がけたドゥニ・ヴェルヌーヴ監督が指揮を撮っている
主演のポール・アトレイデスをティモシー・シャラメが演じて、ポールが何度もヴィジョンで見るチャニをスーパースターのゼンデイヤが演じている。
155分の超大作
私はきっと最期まで完走出来ないだろうから2回に分けて見るつもりで見始めて目が離せなくなって結局最期まで見てしまった。
何を隠そう1984年のデヴィッド・リンチ監督の「デューン砂の惑星」を映画館で見て、ポール・アトレイデス役のカイル・マクラクランに見惚れていた私。
あの役をティモシー・シャラメが演るのか、どうなるのかな〜と思って見たら私史上ティモシー・シャラメが1番格好良い映画だった。
1984年度版を見てるのでだいたいの物語の流れは理解していたが、あの長くてややこしい物語をこの2021年度版のデューンは物凄く分かりやすく映画化しているように思えた。
細かい説明をし出すと終わらない様な話を、今回の様に何の期待も無くぼんやり観た私がどんどん惹き込まれて行って最期まで見てしまったので、「長すぎるな〜」と見る前に思った人もティモシーの格好良い姿を見ている内に最期まで見てしまうのではないだろうか?
アトレイデス公爵家の唯一の跡取りとして生まれたポール(ティモシー・シャラメ)は母親が「巫女」の力を持つ「ベネ・ゲセリット」だったために
「巫女」しか受け継ぐことが許されない「ヴォイス」(声)の訓練を受けて母親から「予知夢」の力を受け継いでいる。
この第1部では、まだ己の力に覚醒していないポールが、皇帝の陰謀により宇宙で最も危険な星であり、最も貴重なスパイス(メランジ)が採れる「砂の惑星」を領地として管轄する為に移り住んで来た所から物語が進んでゆく。
アトレイデス公爵家を護る役にジェイソン・モモアが剣士役のダンカン・アイダホを演じている、もうめっちゃカッコイイ。
そしてポールのヴィジョンの乙女、ヒロイン役にゼンデイヤがチャニの役を演じているが、この第1部ではサンドスーツを着てやっと実物が出てきた辺りで終わっているので、物凄く贅沢なゼンデイヤの使い方をしている。
もっとゼンデイヤ見たくて後半の第2部絶対見る!って思いました。
ジブリアニメを観た人ならこの「砂の惑星」を見たら「な〜んかナウシカ?てかラピュタ?この砂嵐のシーン絶対ラピュタだよね!?」とか色々思うかもしれない、私は思いました。
でもそれを超える面白さがあると思った。
ポールは公爵家の跡取りだが、力関係で言えば男爵家が偉く勢力を持っていて、フラフラ中に浮く男爵や、砂の中を移動する巨大なサンドワームや、「ベネ・ゲセリット」の「教母」(シャーロット・ランプリング)で声だけで人を思いのままに操れる老教祖など、お好きな方にはたまらない世界観がぎっしりの映画。
後半の第2部を観るのが楽しみ
まだ第2部の詳しい情報は流れていない様だが、年内に何がしかのお知らせはあるだろう。
2022年度のアカデミー賞では映画の中で世界観をより盛り上げた「作曲賞」を受賞して、その他視覚効果賞、撮影賞、美術賞も受賞している。
ポールの母親役レディ・ジェシカを演じたレベッカ・ファーガソンが美しく、衣装も綺麗だった、本作でサンドスーツ姿しかなかったゼンデイヤの第2部の衣装が楽しみ、この映画でティモシー・シャラメの人気は更に多くの人に認められる事だろう
私は元々「ブレードランナー」が好きなので、この「DUNE」を見た後「ブレードランナー」と「ブレードランナー2049」をもう一度見たくなった
そして「ナウシカ」と「ラピュタ」をもう一度見て「やっぱりあのシーン似てたよな〜」と確認したくなった。
超大作で後半が楽しみに思える作品は久しぶり、物語は既に語り尽くされているが、この映画の続きを観るのがとても楽しみな作品だった。