ドルフィンキック

ドラゴン酔太極拳のドルフィンキックのレビュー・感想・評価

ドラゴン酔太極拳(1984年製作の映画)
3.9
過去に、[女デブゴン強烈無敵の体潰し!!」って言う作品名で、テレビ放送された、記念すべきドニー・イェンのデビュー作。
(女デブゴンとありますが、女デブゴンは主役ではなく、ドニー・イェンが主役の作品です。
多分、当時人気のあった、サモ・ハン・キンポー主演の「デブゴン」シリーズに便乗して、日本で付けた作品名だと思います。なので、「デブゴン」シリーズとは何の関連性もありません。)
本作で、初めて、ドニー・イェンのアクションを見たとき、ジャッキー・チェンを初めて、見たときとと同じような衝撃を受けました。
なので、テレビ放送を録画したビデオ(VHS)をテープが擦り切れる位に、何度も、何度も、繰り返して、見る位に、大好きな作品で、ドニー・イェン作品では、一番好きな作品ですね!!!!!
もちろん、レンタルビデオ(VHS)を借りて来て、再見もしました。
僕の中では、ドニー・イェンと言えば、「イップ・マン」シリーズの音速の連打や10人組手の葉問アクションよりも、あるいは、「SPL~」、「導火線」、「特殊身分」のMMA(総合格闘技)的なガチンコリアルファイトよりも、ユエン・ウーピンをはじめ、武術指導や脚本、共演者を袁家班が固めた、「型」の美しくしさに拘った、「ドラゴン酔太極拳」が一番好きなんです。
なぜなら、リアルファイト系のカンフー映画よりも、断然アクロバット系のカンフー映画の方が好きなので。
物語面に関しては、ジャッキー・チェン主演の「スネーキーモンキー・蛇拳」や「ドランクモンキー・酔拳」と同じような作風なので、あのタイプのコミッククンフー映画が好きな方なら、無難に楽しめる作品だと思います。
内容は、陰惨で、正直、後味も、良いとは言えないのですが、本作は、コミッククンフー映画なので、その辺りは、サラッと描かれているので、それ程、気にならないと思います。
アクション面に関しては、何と言っても、あのドニー・イェンのアクロバティック且つ華麗な京劇スタイルのアクションが実に素晴らしい!!!!!
ドニー・イェンお得意の初代タイガーマスクを彷彿とさせるよな芸術的なローリーングソバットあり、踵落としあり(デビュー作にして、スーパーキッカー振りを披露して、もう足技が完成されているのが凄い。)、跳ね起きあり、ハンドスプリングあり、ロボットダンスあり、ムーンウォークあり、パントマイムあり、床の上でブレイクダンスのように体を回転させたり、チェーンを巧みに駆使したアクロバティックな動きあり、型を華麗に決めて魅せるポーズありと、動きや技が実に多彩で軽やかで、カッコ良いなあ~って、ずっと見惚れていました。同じく、ユエン・ウーピンとドニー・イェンがタッグを組んだ、「~アイアンモンキー」でも、ワイヤーは使用しているものの、アクロバティック且つリズミカルな華麗なアクションを披露してくれているので、こちらの作品も、とてもお気に入りです。
「ドラゴン酔太極拳」は、過去に、ビデオ(VHS)化はされたことがありますが、未だに、DVD化はされたことがありません。
なので、是非古川登志夫さんの日本語吹き替え版を収録した、DVDのリリースを熱望致します♪