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私は彼女をよく知っていた
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私は彼女をよく知っていたが配信されているサービス一覧

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『私は彼女をよく知っていた』に投稿された感想・評価

菩薩
4.0
お見事。邦画で言えば『月曜日のユカ』とか高度経済成長期の日活映画なんかに接続出来そうな浮かれてイカれた時代の都市のネオレアリズモ。圧倒的な美貌を誇る女優の卵の刹那的と言えば聞こえの良いざっくり言えばパパ活ライフみたいな、ただ彼女の外見は本人の意に反してただただ消費と搾取の対象となり文字通り「コップの水が溢れた」彼女は悲劇的な結末を迎える。猫好きブルーカラー青年と「やまとなでしこ」みたいな展開になるかと思いきやそうもならず、ならラスト10分くらいいらなくない?と思いつつ観ていると唐突にブレッソンみたいになってビビる、とまぁその前に明確に結末は示唆されていたわけだが。経済成長が主に男性にのみ恩恵をもたらす一方で加速して行くミソジニーと芸能界の闇、せっかく成功を掴めたと思いきや映画の幕間のダシにされただけの悪意しかない切り抜きはちゃんと訴訟すれば勝てそうだったが…。破裂するタバコ→『バリエラ』?カーステレオとヘッドライトでダンス→『コロンバス』…だっけ…?とにかくビジュアルが強いのでル・シネマあたりでリバイバル行けそう、そんでみんなどん底の気分で街に放たれれば良い…。脚つか靴のモデルなのにバッキバキに衣装着込んでフルメイクで撮影に臨むシーン、今思うと健気過ぎて泣ける。
sonozy
3.5
スターになるのを夢見て地方からローマに出てくるアドリアーナ(ステファニア・サンドレッリ)の物語。

オープニングは、ローカルのビーチで、ビキニのトップスを外してひとり日光浴しているアドリアーナの姿。

彼女は小さな美容室を任されていたり(オーナはエロそうなオッサン)、映画館で座席案内係をしたり、家具屋の彼氏の車でドライブ中、ルーフに設置してあるソファに乗ったり楽しくやってる風。

芸能界に入るべく、ローマに越したアドリアーナは、タイプ打つのが遅い老人作家と、きな臭いタレントエージェントにダミーの経歴書みたいのを作ってもらい、業界に売り込むため金を払う。

しかし、そう簡単にスターになれるはずもなく、仕事も男もしょーもない展開が続いていく。

細かなエピソード毎に、アドリアーナの雰囲気(髪型、ファッション)が変わるので、様々なステファニア・サンドレッリの魅力が拝めるのが見どころ。

彼女の野心やどうなりたいのかが見えないままですが、有名俳優ロベルトを称えるパーティで、プロデューサーに撮られたニュース映画用のインタビューが悪意のあるイジられ編集されて上映されたり、ロベルトが友人バギーニに彼女のお持ち帰りを指示したりと、嫌なことが続き、夢や希望を失っていく。。

ラストが突然の悲劇なだけに、彼女が実家に帰った際の両親との重いやり取りや、ボクシングの試合の合間のファッションショーの仕事で野次られた後、負けた選手との心触れ合うシーンが沁みます。

落ち目の俳優バギーニ(ウーゴ・トニャッツィ)が、パーティで突然何かやってみてと言われ、テーブルの上でタップダンスで列車が発車しスピードを上げていくのを必死で演じるシーンも印象的。

タイトル『私は彼女をよく知っていた』は、アイロニーで、ローマに来たアドリアーナを深く理解する人は誰ひとりいなかったという意味と捉えられます。

※英語字幕にて

イタリア・ゴールデングローブ賞: 監督賞
イタリアフィルムジャーナリスト組合賞: 監督賞、脚本賞、助演男優賞(ウーゴ・トニャッツィ)
都会に出た田舎娘がタレントでノシ上がろうとするも無為な日々が待っていたって話で『甘い生活』を思い出した。傑作『三月生まれ』の見事な役者の動かし方に対し、本作はカメラを動かすことに執心してる印象を受ける。これは退化。
とはいってもステファニア・サンドレッリの魅力が爆発しており面白い。
ラスト、窓辺に来いと手招きするするようなカーテンの揺れが恐ろしい。
レコードプレーヤーを蹴り飛ばして再生停止をコントロールするの好き。