無知

子どもたちの教育指導をすることになった泥棒2人の姿を描いたクライムコメディ

オープニングは犯罪シーン

社会について
いろいろと説いていく

学園内
いろんな学生がいました

大人なロマンスもあり

雰囲気ある作品でした

他のレビューでも語られているようにまるでポワチエが自身が出演した『いつも心に太陽を』をリメイクしたような監督作品、ただしそこにコメディ要素を加えているのがポイントでポワチエも詐欺を生計にしている犯罪者となっている。

ストーリーはマフィアから金を盗むことに成功したポワチエは何者かにそのネタを掴まれ脅迫され、同じく銀行強盗の常習犯でそのことで同じ人間に脅されているビル・コスビーとともに無理矢理ボランティアとして就労施設に参加させられて不良黒人少年少女たちを短期間で就職させることに…というもの。

コメディで２時間超であることに不安を感じてはいたものの、案の定テンポがもっさり&物語を丁寧に演出しすぎてスローペースな語り口になり笑いのポイントも反応しづらくなりあまり笑えず。あと教育パートと主人公を追うマフィアパート、更にはビル・コスビーの恋愛など変な要素が噛み合っていなくてドラマのテンポを更に悪くしているようなところも。黒人との交流も当初は反発していたのにすぐに馴染んでいたりと、結局欲張りすぎてまとめきれなくなり全体が中途半端になっている印象に。

ただ黒人たちの痛快なドラマにぴったりなソウルフルなスコアと、ファンキーなラストは良かった。

「いつも心に太陽を」の舞台をシカゴに変えた感じだけど、こちらポワチエは詐欺師の強奪犯。退官した元刑事ジェームズアールジョーンズの粋な策略でビルコスと一緒に不良公正施設でボランティア。黒人ヤングたち相手に100ドル札半分破って荒療治な授業、こんなのうまくいくかよと思いながら結局イイ話に丸め込まれてなんだかんだで楽しい。最後のセルフ卒業式でまた明日から新入生が、っておんなじやつ。生徒たちがフリースタイルで踊りはじめるラストシーンもよろし。ポワチエ監督作。