真人間の作品情報・感想・評価

「真人間」に投稿された感想・評価

abe

abeの感想・評価

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普通に笑ったしめっちゃくちゃ面白い。フリッツラング大好きかもしれない。犯罪が割りに合わないのを黒板で説明するとことか名シーンすぎるでしょ!フリッツラングの映画にしては結構、明るめの映画だけどかなり好きだし名作だと思う。もっと有名になってもいい映画!
ercaa

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3.5
けっこう長いこと寝てしまったのだけど、そんなに話に置いてかれることもなく楽しく観た。エスカレーターのシーン最高
ネット

ネットの感想・評価

3.5
前科者たちによる合唱シーンは、いかにもラングっぽい異様なシーンでゾクゾクするし、エレベーターですれ違う手(ここは最高!)や、結婚するくだりなどのロマンス描写も好きだが、ラングにしてはなんかこうパッとしなかったなあ。
シルヴィア・シドニーのクシャッとした笑顔が超かわいい。「自由の女神〜」とふざけるところとか特に。一瞬アンナ・カリーナに似てる気がした。
菩薩

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3.8
犯罪は割に合わない、なのに手を染めるやつはアホだ、これ以上の真理が世の中に存在しているか…?男は女の過去を欲しがり、女は男との未来を欲しがる、それが男女のラブゲームならば、女は過去の過ちを恐れ、男は未来の更正に期待するのが人生ゲームらしい。犯罪、そして再犯を防ぐには第一に教育、そして安定した収入、信頼できる身寄り、自分の事は棚に上げて彼女の過去に固執する男ははっきり言ってケツのアナルが小さすぎるが、ハネムーンと称する各国料理店巡りはユーモアに富んでて是非真似させていただこうと思う。エスカレーターですれ違い様に手をぎゅっと握るやつやりたすぎて辛いし、最初のチューかますまでの15分の言いたい・けど言えないのやり取りがモヤモヤしてたまらない。この作品最強の「真人間」は寛大すぎる社長に他ならないのだが…なんか怪しいんだよなぁ…。ピュア(バカ)すぎる元犯罪者の同僚たちがパパ気取りで長椅子横並びで座ってるところが可愛すぎる…。
『暗黒街の弾痕』と表裏一体であるかのような、犯罪者同士のカップル。最初の告白シーンですでに傑作なのだが、シルヴィア・シドニーが強盗相手に「説教」するとこがまたケッサク。
shibamike

shibamikeの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

キーンコーンカーンコーン♪
NHK教育TV「悪い子のみんなー!シルヴィア先生の"犯罪は割りに合わない"の授業、はっじまっるよぉー!」


本当にフリッツ・ラングの時代先取り感覚というのは、驚嘆に値する。

とある大型デパート。大勢のお客さんと従業員達で賑わう店内。
一見ありきたりに見えるこのデパートには秘密があった。
従業員2500人中、50人が「前科持ち」なのである。
デパート創業者のモリス社長が社会貢献を真剣に考えた結果、この受け入れをしているのであった(立派!)。

前科持ちを受け入れるという設定は、最近だと「羊の木」で話題になった設定である。自分は羊の木の設定を去年聞いた時「凄い!」と驚いた(漫画も映画も未見だけど)が、「こういう設定は1938年に既にあったのか」と今日もビックリ。

設定がシリアスな割りに、ストーリーは軽めのラブコメ風でポップになっており、ちっとも硬派感無し。
そして、主要登場人物のほとんどが前科持ちで固められており、一般市民への危害・不安などの描写はほぼ無かった。
とは言うものの、終盤に前科持ちの荒くれ者8人が雇ってくれた恩人であるデパートの襲撃を企て、恩をきっちり仇で返すという畜生ぶりを発揮(襲撃は失敗に終わる)。
前科持ち達が襲撃前にバーでリズミカルに合唱して盛り上がるシーンは秀逸であった。アジテーション感バッチリ。

設定は面白いのに肝心のストーリーが主人公とヒロインのヤキモキロマンスに終始していて、中盤あたりまでちょっぴりつまんなかったのであるが、上述のデパート襲撃事件でとんでもないサプライズがあり、自分は驚いたし、面白かったし、で一気にこの作品が好きになった。

サプライズというのは、ヒロインのシルヴィア・シドニーがデパート襲撃の犯人達8人(前科持ち達)に「いかに犯罪が割りに合わないか」というのをこんこんと説明するのであるが、そのプレゼンの仕方が凄い。人間性に訴えるのでもなく、逮捕された場合に刑務所で自由を奪われる恐怖を言うのでもない。
強奪で得た資金から強奪の準備費用がいくらかかり(車手配、警備員への賄賂、弁護士への根回し、等クソ細かく説明がある)、その残った額から悪党の大ボスがさらにピンはねするので、実行するアンタ達は高リスクの割りにこれっぽっちも稼げないのよ!と黒板に数式を羅列して説明する。
口をポカンと開けて、目を丸くする悪党8人、と同様に突然の悪党授業開始に唖然とする我々観客(というか場内爆笑であった)。
まさしく、NHK教育TV向けの放送プログラムであった。"教えてシルヴィア先生!"のコーナーって感じ。

黒板での説明は説得力抜群で悪党8人はシルヴィアにめっぽう感心するし、自分もシルヴィアに惚れた。聡明な女性って素敵。
ただ今回のシルヴィア先生の説明では"雇われ悪党だと割りに合わない"という感じの説明であり、これが自営業の悪党の場合は、また違う説明が必要になる気もした(自営業は大変っていうのは容易に想像つくか)。

フリッツ・ラングのリアリストっぽい感じはとても好感が持てるし、面白い。

じゃじゃ丸~♪ピッコロ~♪ぽーろり(チンコ)♪
imapon

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3.6

このレビューはネタバレを含みます

ラング唯一のラブコメ。
あらゆる面で説得力がありそうで実はそうでもないモヤッと感。

前科者が更正して社会復帰をする事はなかなか困難。とりわけ厄介なのが昔の悪い仲間。本作もその通りだったが、シルビア・シドニーの犯罪経済学講座にすっかり感じ入った悪党が以降気の良い仲間になるのが微笑ましい。雁首揃えてベイビーの誕生を待つ病院シーンがいい。

エスカレーターのすれ違い樣、一瞬指をからませたりすんのに恋人じゃないだなんて!シドニーが過去を隠さねばならない心情と合わせて脛に傷持つ身故の葛藤とすれば切ない。

悪人仲間のクリスマス・セッションが異様な魅力。

社長のハリー・ケリーはカッコいいし、人の良い大家夫婦のキャラも好ましい。
ラストのヘレンが理路整然と「犯罪は割に合わない」と説明するシーンが面白かった!

デパートの社長も、「ついていきます!」と叫びたくなるくらい、とても最高の経営者!
ぼんやりみてたら前科者たちのセッションに意表を突かれて楽しかった
ラングのラブコメ。「暗黒街の弾痕」のシルビア・シドニーがまた男運の悪い役かと思いきや、彼女が意外な秘密を持っているという話。ジョーのムショ仲間が面白いのでもっと早く出していれば良かったのに。

「フリッツ・ラング監督特集」@シネマヴェーラ渋谷
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