映画大好きザウルスくん

ディフェンダーの映画大好きザウルスくんのレビュー・感想・評価

ディフェンダー(2004年製作の映画)
3.1
記念すべきドルフ・ラングレンの初監督作品!政府の護衛チームの隊長ドルフは大統領直属の女性補佐官を守る特殊任務に就くのだが…というまさに「ディフェンダー」な設定ですが、画面に映るドルフの姿は完全に「アタッカー」でした。

とにかくドルフが撃って撃って撃ちまくる!ドルフだけじゃない、敵も味方も画面に映った人物はとにかくみんな撃ちまくる!90分弱の上映時間のうち70分はずっと撃ち合っていたイメージ。特に前半のホテルでの銃撃戦は拳銃、機関銃、スナイパーライフル、ロケットランチャーなど様々な銃器が目白押しの銃撃祭り状態。ただ後半以降地下のトンネルへ入ってからはワンパターンな銃撃戦が続き、その辺りからストーリーもだいぶややこしくなるので、全体的には徐々に失速していった印象です。

かなり荒削りな作風ではあったものの、躊躇なく銃をバンバン撃ちまくって、手榴弾やロケランで大爆発があって、沢山血が出まくって、ラストには狙い澄ましたナイフ投げが炸裂して…ドルフは観客が自分に何を求めているのかよく理解しているようなので、それが判明しただけでもドルフファンとして観る価値のあった作品だと思います(『スナイパー/狙撃』という黒歴史のあるドルフが狙撃を連発していたのは非常に眼福でした!プラスαで空手を披露できていれば更にベストでしたね)。

とりあえずアクションシーンは頑張っていたのでこれで良しとして、その他にはストーリーに下手なサスペンスを盛り込んでしまったり、政府直属の護衛チームが傭兵並みに口汚かったり、軽口を叩きながら任務を遂行してプロフェッショナル感を出そうとするもののガチでボコボコにされるのがあまりにもダサすぎたり、主軸じゃない要素がかなり足を引っ張っていたように思えました。この辺りはドルフ監督にとっての今後の伸び代と言えるかもしれません。

まあ珍しくスーツ姿でアクションをこなすドルフが見れただけでも僕は嬉しかったので、一応は満足です👍