2018.12.22 DVDで再見。
初見はゴールデン洋画劇場の未公開特選みたいな特集で。
確か当時すでにロードショーやスクリーンなどの雑誌を愛読していたのですがこの映画も一応は公開予定として紹介されていたのですが何故か劇場未公開のままTV放送されてしまいました。
とにかくアイドル的な人気俳優は出演していませんが主演からほんのチョットの脇役まで実力派俳優で埋め尽くされています。こんな映画は滅多にお目にかかれるようなものではありませんね。
そしてローレンスオリビエがアカデミー賞に10度目のノミネートとなり、原作も「ローズマリーの赤ちゃん」のアイラレヴィンのベストセラーと話題性もあったのですが、もしかしてナチがらみで配給会社が二の足を踏んだのかな?
パラグアイでユダヤ系アメリカ人の青年がナチの残党に不穏な動きがあるのを突き止め、ウィーンに住む老齢のナチハンターに助けを求めるところから始まります。
リストにある北米、ヨーロッパ各地に住む65歳の公務員を94人暗殺しろという謎の指令の意味とは。
そしてその先にある衝撃の事実とはって感じでしょうか。
ローレンスオリビエはこの映画の2年前には「マラソンマン」でナチスの逃亡者を演じてましたがこちらでは逆の立場のナチハンターをいい感じのヨボヨボ感を出して演じています。
かたやグレゴリーペックが白粉に頬紅の薄気味の悪いヨセフメンゲレを演じています。
上にも書いた通り名優がたくさん出ていますが新人の子役ジェレミーブラックが「オーメン」のダミアン並みに不気味な存在感を出しています。残念ながら彼の出演作はfilmarksでは本作のみとなっています。
タイトルは「ブラジルから来た少年たち」としないと英語タイトルもBoysになっているし、かなり重要です。