ゾンビが蔓延した世界。ゾンビハンターのイゴールとアレンは科学者ジャイノの実験の為、ゾンビを捕獲する毎日を送っていた。だが、ジャイノもゾンビとなり人としての理性を失っていく・・・というストーリー。
ゾンビに支配された世界で生きるゾンビハンターを描いたイタリア産ゾンビ映画です。「ZMフォース　ゾンビ虐殺部隊」や「超科学実験体　ゾンビロイド」のルカ・ボニとマルコ・リストーリのデビュー作です。
アレンの恋人アレクシスを被検体に、ジャイノはゾンビと人間の混血の新人類を作ろうとし、正気を失い狂気のゾンビと化す。ゾンビが彷徨う危険地帯となった要塞の中で、ハンター二人とジャイノの対決が幕を開ける、という内容です。
あのウーヴェ・ボル製作総指揮のイタリア産低予算ゾンビ映画ですが、中々楽しめました。
妊婦からゾンビウィルスが感染し、出生率がゼロになってしまい、女性が殆どいないという地獄の様な世界の為、女性は殆ど登場せず非常に男臭い物語になっています。冒頭のニュース映像で「ローマ法王が自殺」というセリフが出てきてギョッとさせられます。
主人公はハゲ&ヒゲで喧嘩っ早いが意外と冷静でロマンチストのイゴールと無駄な争いは避けたい冷静なタイプで感染した恋人を思い続けるイケメンアレンのゾンビハンター二人です。この二人の掛け合いも中々楽しめました。特にイゴールは男臭くてひたすらかっこいい。クライマックスの「神だろうがなんだろうが頭を撃てば死ぬんだ」の台詞にはシビレます。
ちびのヒトラーもどきを信奉するネオナチ集団や食料と引き換えにゾンビの死体を持ってこさせ、そのゾンビを描く「画家」、ゾンビの肉を食べる奴等ゾンビが蔓延る世界らしくイカレた個性的なキャラが登場しますが、そんなに本筋に絡んで来る事無くオマケ程度の扱いです。ネオナチ集団
ゾンビを解剖するマッドサイエンティスト、解体されたゾンビが並ぶ実験場、簡単な武器を使えるゾンビ等「死霊のえじき」っぽいゾンビ好きの琴線に触れる描写もあります。
登場するゾンビの数は多くないですが、メイクはしっかりしています。ノロノロ歩きだったり走ったりしますし、後半では武器を扱い、片言ながらしゃべるゾンビも登場します。グロ描写もそれなりにあります。グロ描写の汚らしさはマカロニ・ゾンビらしくて良いですね。
モノクロに近い抑えたトーンの映像も終末感を漂わせています。
ただ、全体的に派手さが無く淡々としているので(特に前半)眠たくなる人は多いかもしれません。テンポも良くないですし、二人の掛け合いがメインな所もありますし、前半はジャイノにゾンビ捕獲を命じられたハンター二人が思い付きであっちへこっちへ寄り道するので必然性感じられないエピソードの積み重ねに集中力が持続しなくなってくる所があるんですよね。アレンの恋人の回想シーンも唐突に挟み込まれるので見ていて混乱する所もありますね。お使いクエストの途中であっちこっちで別のイベントやクエストに遭遇する流れはオープンワールドのゲームっぽい所もありますね。生き残りの少女が登場したり発生原因が明らかになる後半は燃える展開もあって盛り上がるんですが、其処に行くまでがきついかも知れません。
知能を保ったままゾンビ化したジャイノが、「神」を自称して傷が急速に治癒していく描写があったのにあの呆気ない結末は失笑しちゃいました。
未来への希望を繋げるような、ちょっと爽やかなラストもイイですね。
テンポよくないですし、ストーリー展開も組み立てが難解な所もありますが、終末感漂う映像、いかにもマカロニ・ゾンビらしい汚いグロ描写など、低予算で作られたゾンビ映画としては及第点じゃないかな。ゾンビ映画好きじゃないと厳しいかもですが、ゾンビ好きならば楽しめると思います。

世紀末感が良い良作ゾンビ映画


映画で廃墟として使えるロケーションって意外と少ないらしいけど、この作品は様々な廃墟で撮影されていて、文明が滅んだ感じがすごく伝わってきたww


あと、主人公の2人が世紀末な世界で生き延びてるだけあって、めちゃくちゃ強い！
それによって爽快感すら感じて楽しめたw


イタリアンゾンビ映画の再ブームこないかなーー

• #なりかけゾンビの記録

テンポ遅くて爆睡

翌朝見直す。
よく分からないまま、よく分からないテンションで終わった...。低級ホラーの癖にアクション映画風に終わる。
ゾンビ具合は良かったけど、小難しい話とゾンビは食い合わせ悪い(´・ω・`)
ご飯食べながら見たせいか、消化に悪いな。

ゾンビ具合の採点です！