笑って良いのかどうかよく分からない箇所がいくつかあったけど、階段の下でうずくまるグロリア・グレアムを軽やかに飛び越える男女を見て、笑わせに来るシーンには素直に笑おうと思って観た。
ただ、刑事の妻が夫に無断で現場に立ち寄るシーンでの振る舞い方は(眼帯をしてると見間違えた人、結構いるはず)、面白いというよりもちょっと冷や冷やしてしまって、どこに着地するのか不安にもなった。
グロリア・グレアムのアップが多くて、不思議な眉毛だなと思ったのだけど、そういえばホン・サンスの『逃げる女』のキム・ミニを見たときも同じことを思ったので、役者のアップを見ると自分は眉毛に注目しがちなのかなとかどうでも良いことも思ったりした。
この映画のジャンルはよく分からないけど、ノワールコメディというのがなんだかしっくりくる気がする。