一人＋二人組が三人組になったり、別の一人＋二人組になったりするのが良かった。常に誰かと組んでいたそうなやつが、一人を選択する夜があるのも良かった。そこそこ長い時間を共有した気になってたけど、実際ゆきずりの関係に毛が生えてる程度というのも良かった。喩えゆきずりだとしても、あの三日間を永遠と思えるくらい長くて一瞬なものに感じられたことが一番良かった。エンドロールが流れる数分前に気づく。これはたった三日間の話だったんだ。
子猫がテントの中で笑ってくれるところ、子猫がへとへとになりながら山頂についたとき「自分は10分前についた」と言われるところ、赤の他人のために留置所に入ろうとするところ、そして「相棒」と言い放つところ。この映画のはじめ完全に「一人」だった子猫は絶対的にキーパーソンで、途中途中勝手に楽しそうで、それがなにより良かった。
良かったと言えば、みんなでカラオケ歌うのいいな。同じ方向見ながら歌うっていうのがいい。その先がモニターの歌詞だったとしても。
