ショウコ

セクレタリーのショウコのレビュー・感想・評価

セクレタリー(2002年製作の映画)
3.8
隅々まで散りばめられた変態要素に(はれれ…私は何を見せられてんだろう)って不安になりましたけどめっちゃ面白かった。映画の名セックスシーン第6位だそうな

イケメン弁護士×秘書のラブコメで、テーマは「特殊性癖」です。ダメ女子が指導という名の調教によってイイ女に変わっていく。と同時にMに目覚める話🌸
弁護士の方もやがて彼女に惹かれ…とかエロ同人誌かよ!って感じでしたけどプロットは超スタンダードな恋愛映画。さしずめ「変態プリティウーマン」ってところです。いわゆるエロティック○○とは違い、エロシーンはゾクゾクさせつつカラッとしていて非常に見やすい。イパネマの娘みたいなBGMも笑えてくる

冴えない女とか言いながら美人女優が出てくると冷めちゃいますけどマギーギレンホールにしたあたり絶妙な人選!主人公はストレスを受けるとかわいい小箱に入った自傷セットを取り出し自分の太ももをブッ刺す癖がある

その性質をいち早く見抜くのがこの弁護士で、プロファイリングするかの様に面接でアレコレ訊ねてくるシーンは(あ、コイツSだわ)と一発で分かります💮そう、サディストは他人の気持ちを汲むのが得意なんですよね。主人公は速やかに自分の本質を把握するのですが弁護士の方には自覚が無く、肝心なところで朴念仁…ってのが面白い




冒頭のヤジロベエみたいな拘束具にはじまり、お尻ぺんぺん、馬+ニンジン、食事の内容まで制限されるプレイ、オナニー中の極彩色の妄想などなどバラエティ豊か。脇役にも真っ当な人はほとんど居らず、徐々に「変態とは特別なものではないのだな」と思わせられてきます。およそクライマックスに向かない渾身の特殊プレイもPOPに描かれており、みんな彼女に理解を示して応援してくれるし何と言うか…恋愛映画は常識人のためだけのものじゃないんだよと優しく勇気づけてくれる様な作品でした。良作です

お漏らしあり。監督は男性ですが、もしかしてと思ったら原作者が女でした
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