やまもとしょういち

プレイタイムのやまもとしょういちのレビュー・感想・評価

プレイタイム(1967年製作の映画)
3.8
ミシェル・シオン『映画にとって音とはなにか』をきっかけに鑑賞したので、スクリーンのなかでどのように音が扱われているのか、どういった機能を果たしているのか、という点に視点を絞って観ることになりました。

対象と対象を隔てる見えない壁(透明なガラス、言語の違い、扱い難い機械、ディスコミュニケーションなど…)という演出的モチーフを執拗に登場させ、スクリーン上で鳴っている音は、必ずしも映像と共に収録されたものではないということを繰り返し印象付けさせることで、なにを伝えようとしていたのかは全く掴みかねたが、実験的で興味深いコメディでした。