もるがな

RWBY Volume3のもるがなのレビュー・感想・評価

RWBY Volume3(2015年製作の映画)
4.8
明るく激しく潔く、だった前作とは打って変わり、不穏なトーンのOPから物語は始まる。モンティ・オウム氏の亡くなった影響は大きく、アクションは前作ほどのキレはないが、その代わりに、戦闘時のアングルや撮り方を変えることで全く別の表現にして、より大きな視点で全体像を捉えることにより、濃密かつ変態的だったアクションとの差別化を図っている。

アクション面での多少の翳りがあっても、今作は前二作で蒔いた種が芽吹いており、端的に言えばストーリーが今までで一番面白い。数々の伏線や世界観が、ようやくその全容を見せた感じが。良くも悪くもアクションの評判のみが先行していたRWBYだが、今作でより理想的なアニメに近づいた気がする。

特に後半の怒涛の展開は衝撃的で、今作をもってRWBYは新たな冒険のステージへと突入する。遠い将来、シリーズを振り返ることがあるならば、このvol.3はターニングポイントと呼ばれているだろう。
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