もるがな

アントマン&ワスプ:クアントマニアのもるがなのレビュー・感想・評価

3.2
シリーズ三作目は謎の多い量子世界が舞台。設定のぶっ飛び加減は面白いものの、オリジナリティという点は微妙であり、量子世界は設定の範疇に過ぎず、どこか幻想的な他の惑星が舞台でも十分通用する程度には目新しさを感じなかった。

アントマンの虎の子の一つであった巨大化と縮小化のアクションも今作はいまいちで、バトルシーンは消化不良感が。サノスに続く大ボスのカーンも期待したよりあまり大物感を感じず、マルチバース後に広がった解釈やスケールの大きさに話そのものが追いついていない印象。アントマン自身の役割や家族優先の親近感と世界の位相差が終始気になり続けた作品だった。
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