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ピグマリオンのmichiのレビュー・感想・評価

ピグマリオン(1938年製作の映画)
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『マイ・フェア・レディ』でおなじみのストーリー。
人が話す言葉を聞いて、発話からその人の出身地を言い当てることができる音声学者ヒギンズ博士と街で花を売るイライザの話。ひょんなことから労働者階級の言葉を矯正してイライザをレディに仕立て上げることになります。

でも、取ってつけたような最後の1分いらないわ。ほんと残念。
女は自立して自らの手で愛を掴み、高慢男が捨てられる結末だったら良かったな、なんて思ってしまった。
ビギンズ博士は鼻につくやつだったし。
翻案時の原作へのリスペクトって、最近日本で考えることが多いトピックだと思いますが、これも原作者が「あり得ない」と言い切った結末に改変されてしまったようです。

『教授と美女』でも思ったけど、こういう言語がキーとなる作品では、いつにも増して字幕翻訳のテクニックが光りますね。
じっくり字幕を読み込むのも楽しみです。
よくわからない俗語だったり、階級で言葉が違うニュアンスだったりを我々にも分かりやすいようにローカライズして字幕に落とし込む。知識もセンスも問われるすごい作業だと改めて思いました。

昔観た『マイ・フェア・レディ』は、ひたすらに長い作品という印象でしたが、これはコンパクトにまとまっていて見やすかったです。

ところで、レスリー・ハワードとメル・ファーラーってなんとなく似ててどっちがどっちかよく分からなくなる…
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