広島カップ

ワールド・トレード・センターの広島カップのレビュー・感想・評価

2.1
私が観た範囲でも『ユナイテッド93』(2006)『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』(2011)の佳作が二本。
9.11を直接題材にした劇場公開作品です。
そして本作(2006)も。

9.11の悲劇から5年後には劇場公開作品が製作されている洋画界。
対して日本では3.11から6年経った今日でも正面からあの悲劇を題材にした劇場公開作品は私の知る限りありません。(※不勉強なだけかも)
まだ福島が終わっていないからでしょうか?被災された方々、住む家を追われた方々への配慮だからでしょうか?敵が自然現象と原発推進をした日本政府そのものだからでしょうか?

本作品そのものについていうと、苦しいことばかりが起きて気分が晴れず、ついつい本筋でない細かい所ばかりが気になってしまいます。

摩天楼の壁面に、世界貿易センタービルに突っ込んでくる一機目の機影が一瞬映るシーンがありましたが、その場面に『ズーランダー』の映画広告看板がビルの上に見られました。
調べましたら2001.9.23公開だったそうですが、当時この映画を観て呑気に笑っていた米国人は何人いたのでしょうか?
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