これは掘り出し作品だった。観てる人が少ないのも原因かもしれないが、なかなか平均点が低いので、心配しながら観たが、さすがフルーツ・チャン監督作品で、個人的にはハマった。B級感溢れるジャケとは裏腹に思った以上に、生と死、人生などをテーマにしたちゃんとした作品だった。映像も言うまでもなくさすがフルーツ・チャン作品で、印象的なショットがたくさんあった。トイレが結構出てくるので、汚いと言えば汚い作品なので、観る人を選ぶ作品ではあるけど、総合的に良い作品だったと個人的に思う。filmarksの平均値を全て鵜呑みにしてはいけないし、結局のところ、自分自身がハマるかどうかは観てみないと分からないと改めて思わされる作品だった。

【韓国映画１人で勝手に二本立てシリーズ】
第２弾は“もう限界なヤツら！”特集

『もう我慢できない』×『トイレ、どこですか？』


二本目は『トイレ、どこですか？』

中国人監督フルーツ・チャンの作品なので韓国映画くくりとしてはどうかと思ったが、一応フィルマ上では製作国香港・韓国なんで強引に韓国映画としておこう

このなんか爽やかな名前のフルーツ・チャン監督、パク・チャヌクの短編見たさで借りた『美しい夜、残酷な朝』ってオムニバスであのパク・チャヌク、三池崇史を差し押いて一番強烈な作品を撮った監督として記憶に残っている
韓国映画的な胸糞感とはまた違った生理的にうぇってくる胸糞を感じさせるのが得意な監督だとわかった

とにかく謎い！非常に謎い映画だった
いまいち趣旨が掴めないまま観終わった
トイレ・糞尿が表すものがなんだったんだか…
物質主義へのアンチテーゼ的なもの？
わかりません…

コインロッカーベイビーならぬ公衆便所ベイビーとして産まれた男が主人公
あだ名はトイレの神様ではなく“便所神”
主人公といってもあくまで語り手であって、北京、釜山、インド、ニューヨークを舞台に不治の病を治す薬・医者を探す旅をする人々の群像劇

とにかく便所やら糞尿にまつわるシーンが盛りだくさんで、特に前半はうぇっとなるシーンがてんこ盛り
しんどいわ…

中国系日本人の阿部力
中国、日本でも活躍だとか…
『ピンポン』でチャイナ役をしたサ・ムリー
『僕の彼女を紹介します』のチャン・ヒョク
『ザ・キング』のチョ・インソン
皆さんお若いですな…


インディーズ感たっぷりのヘンテコな映画
ジャケのような爽やか青春感は1ミリもなかったわ(笑)
糞尿まみれの変わり種韓国映画をみたい方は是非……っていないか！(笑)

過去鑑賞記録✍️