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ハイスクール白書 優等生ギャルに気をつけろ!の一のレビュー・感想・評価

3.7
『ネブラスカ』『サイドウェイ』のアレクサンダー・ペイン監督作品

高校の生徒会長選挙をめぐって巻き起こる騒動を描いたブラックコメディ

このくだらなさが丁度良く、相変わらず風刺の効いた緻密な脚本が最高でめちゃくちゃ面白かった
こんな邦題だと普通の学園青春映画と勘違いされそうですが、アレクサンダー・ペイン監督がそんな普通の映画を撮るわけもなく、先の読めないぐちゃぐちゃなドタバタ展開も、いちいち皮肉が効いてるブラックユーモアのセンスもさすがとしか言いようがない怪作

先生も生徒も個性豊かで、主要人物でまともな人間は誰ひとりと出てこない
特に先生の転落っぷりは同情の余地もないほど笑える

なによりキャスティングも素晴らしく、それぞれが適役にしか思えないほど見事なパフォーマンス
特に、絶妙にウザい優等生役を演じたリース・ウィザースプーンと、パッとしない先生役のマシュー・ブロデリックの好演が、この映画の説得力をぐんと高めてくれる
アレクサンダー・ペイン監督ファンであれば必見の一本かと

にしても“ギャル”なんてつけちゃう副題も酷すぎるし、邦題はそのままElectionもしくは選挙でよかったのでは…?

〈 Rotten Tomatoes 🍅92 % 🍿79% 〉
〈 IMDb 7.2 / Metascore 83 / Letterboxd 3.8 〉

2021 自宅鑑賞 No.172 GEO
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