トム・ペロッタの原作をアレクサンダー・ペインと、そのルームエイトであったジム・テイラーが共同脚本をしたアレクサンダー・ペインの初期監督作。
学園の超優等生である若きリース・ウィザースプーンが生徒会長の座を狙うドタバタ選挙モノを何の因果か東京都知事選の投票日に知らずに見ることになるとは…
都知事選の江東区での開票結果を見て6万票余りが消えるというこの現実。総数を足すと、どうしても6万もの数が合わない。
本作では2票をゴミ箱へ捨て不正する。
創作の中で2票の不正と現実での6万票の不正。
実際この6万票の行方の真相は不明なのだが、ただの無効票なのか…無効票なら無効票として計上するはずなのだが…
本作で2票を揉み消した主人公である冴えない先生を好きになれない。ウジウジして湿気の多い梅雨時には見ているだけでもキツい。
不正を暴いた選挙委員の学生がラスト近くで先生の車にツバを吐くシーンがスカッとする。
不倫相手とモーテルで密会したいがために、授業を小テストに変更して、テスト中に学校を抜け出し、花束を買い、シャンパンを買い、ツマミのチョコレートをモーテルに用意して、自分の股間を念入りに洗う。そしてダッシュで学校に戻りテストを回収する。
これが一般的な不倫に走る男の気持ちだろう。
同じ男として情けないというか、不憫にしか思わないが、これが不倫は文化と言われる所以なのだろう。
いつになっても性の欲には抗えないのか…
そして渡部は股間を洗う最低限のマナーすらも持ち合わせていない。