監督は「青空の背後」のハンネス・ホルム。出演はロルフ・ラッスゴード、イーダ・エングウォル、ババール・パルスなど。
愛妻に先立たれ失意のどん底にあったオーヴェ(ロルフ・ラッスゴード)の日常は、パルヴァネ一家が隣に引っ越してきたことで一変する。車のバック駐車や病院への送迎、娘たちの子守など、迷惑な彼らをののしるオーヴェだったが、パルヴァネは動じない。その存在は、いつしか頑なな彼の心を解かしていき。
頑固な偏屈じいさんの物語。こういう偏屈なんだけど実は優しい老人の話に弱い。笑
ストーリーの軸としては純粋なラブストーリーだが、近所との交流が織り交ぜられている。
シリアスな部分があるものの、そこにコメディーの色も強く程よいバランスになっている。
現在の話だけではなく、過去の話も織り交ぜて進んでいくので、オーヴェがどんな人物なのか理解しやすい作りになっている。
オーヴェがどんな人生を送って、このようになったのか過去があることで納得できる。
最初は不快に思えるオーヴェも言動も次第に愛せるようになってくるから不思議。笑
オーヴェがルネと仲が悪い理由が車だったのは面白かった。男ってそういう強いこだわりをもっているからこそ、こういうくだらないいざこざを起こすんだよな。笑
老人に萌えることができる映画。