カルダモン

血の祝祭日のカルダモンのレビュー・感想・評価

血の祝祭日(1963年製作の映画)
3.0
Mr.ラムゼスの生贄クッキング。レシピは5000年前のエジプトのものを再現。ご用命はラムゼスのエスニック料理サービスまで。

映画史初のスプラッターということで一応の敬意。ハーシェル・ゴードン・ルイスの性癖として一貫してるなと思うのはやたらと内臓をこねくり回したいという欲求が見えること。とにかく執拗に手を人体に突っ込みたがるのは、間違いなく監督の強い願望の一つなのだろうね(もちろんフィクションの表現として)エロスとタナトスという以前に子供のような執着で、無邪気ではないけど胸糞の悪さは感じない。粗雑な絵の具感やフィルムのボロさも経年の味わい。


私がゴア描写で最も狂ってるなと思ったのは実は映画ではなく筒井康隆の短編『問題外科』。度を越した最低が突き抜けている。