こぅ

永遠のガビーのこぅのレビュー・感想・評価

永遠のガビー(1934年製作の映画)
4.2
モテモテ女は災いの元⁈ ②/②

'21 8/12 単品ジャケ写に変更していただきました。

ドイツのマックス・オフュルス監督による唯一のイタリア作品
で、スター歌手の波瀾、万丈では無く、波乱を引き起こした
ガビーの【(ヒューマン・)ラブ・ストーリー】。

出演出番待ちで、ガビーが現れない。
ジャーマネが自宅に行くと事故か⁈ガビーが倒れていて、
病院に担ぎ込まれる…。

手術台でガビーの過去が 走馬灯 のように、、と、
長らく【回想】に入る形式。

スカッとするより、悲劇、自業自得と言う印象の
後味。

とは言え、ヘヴィでは無く、カラッとドライな作風はまた
イタリアならではか⁈

マックス作品の特徴で、カメラは相変わらず良く動き、
360度回転やスクロール移動、クロスカッティング、陰影も
冴え渡り【映像的見処】豊富。

2幕に分かれていて、1幕は良いとして2幕の後半は尺不足か
急ぎ足で、展開が 雑 な印象。
特に結末に至る【心情】の描き込みが全く無い為、説得力
に欠けたのは残念、、。

「私に惚れるのは男の勝手」

ガビーは罪な女だが決して 悪女 では無い。

意図せずも、波乱に満ちるのはモテモテ美女の宿命か⁈

ガビーの命運を序盤に繋げた、◯◯の停止は効果的。


因果応報、、


ラストの教訓、
人間の幸せに必要なのは、、金⁈名声⁈、、


*ガビー役を演じた【イザ・ミランダ(25)】の美貌と
デビュー作とは思えない 堂々たる演技 は観るに値した。
こぅ

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