韓国において・・「シュリ」「JSA」「ペパーミントキャンディ」「魚と寝る女」そしてコメディ分野では「猟奇的な彼女」などが続々公開された2000年前後。
それはまさに現代の韓国映画が唐突に世界に飛び出して来た時代。
ほぼ時を同じくして2002年には映画製作『SHOWBOX』が設立。みなさん韓国映画を見ていれば見たことがあるのでは？・・あの四角い箱に丸い物体がボヨンボヨンとぶつかりつつスポッと入るあのロゴムービーの会社ですよ。

この会社は、何とも不思議な問題作「セックスイズゼロ」に始まり、「ブラザーフッド」「大統領の理髪師」「マラソン」「トンマッコルへようこそ」「カンナさん大成功です」「グエムル」「CHASER」など、名作を多数作って来ました。

SHOWBOXって「義兄弟」「サスペクト哀しき獣」も作っていて、北（or朝鮮族）と南を背景にしたストーリーを得意とする感じがあると思うんですよね。また、いわゆるグロい演出にも挑戦している。「悪魔を見た」「悪いやつら」「ファイ」「インサイダーズ」などもここ。
一方で宮廷ものにも取り組むし、コメディも作り続けています。カン・ドンウォンが出演する映画もなんとなく多い印象。


そんな会社が2005年に作った今作。

・・うーん、今作は「セックスイズゼロ」「オオカミの誘惑」のテレビ的な流れでしょうね。
とりわけ韓国映画が色々な意味で急成長した2010年あたりのターニングポイントに向けたものではなく、2000年以前にもあったプロットと製作ノウハウで作った感じがします。

主演はハン・ソッキュさん。韓国映画の黎明期からずっと一線で活躍し続ける名優。
その奥さん役はシン・ウンギョンさん。この方いまだに活躍していますが、2000年以前に各種の賞を受賞した女優さん。どちらかと言うと前時代的な方。

何よりもこの映画で愛らしいのは娘役のソ・シネちゃんですね！
すれ違いが続く夫婦を取り持つような幼稚園児ですけど、なんともかわいい！
・・10年後の「ミス・ワイフ」では大きくなった姿を見せてます。


ストーリーはシンプルだし、とっても観やすい作品かと思います。
テンポよりも、特にハン・ソッキュの演技をきっちり見せようという狙いを感じさせる編集点です。


<301>

• #韓国^_^

ミスター主婦＝主夫ネタで、韓流コメディの王道の作りで･･･エリート大学を出た主夫が、テレビ局勤務の妻に内緒の高利の積立金を持ち逃げされたため、賞金目立てでクイズ番組に参加し、勝ち抜いて人気が出てしまうも、体裁を気にする妻と別居状態になる展開。

まぁ、展開にオチも単純明快で･･･ミリオネアみたいな緊迫感もなく、そこそこのピンチをベタに乗り越え、程良い感動を準備してくれます。
そう、このベタさが凡作に劣化しない様に、頑張ってる俳優陣も見所ですね。

そんなキャストでは、まずはハン･ソッキュ･･･久しぶりにコミカルさ全開で、女装までしてみせる熱演。
妻役のシン･ウンギュンはそつないサポートぶりで、母親役のキム･スミが流石の存在感で、娘役のソ･シネの可愛らしさもハマってました。

皆大好き(？)ソッキュおじさんの作品を宅配レンタルで片っ端から借りて自粛期間中の休みの日に観ていました、、どうでもいいけど声がタイプです（笑）
わりと2枚目な役が多いのかな？観れど観れどベッドシーンで胃もたれ気味だったけどこれはクスクスもジーンもできるし、なにしろコミカルな役が新鮮だった。

妻の金を詐欺で失ってしまった"主夫"のジンマンが主婦のクイズ番組で賞金を手にするためにハッスルハッスル！
ベタだけどバラバラになりかけた家族が絆を取り戻すシーンや"主夫"への偏見、苦悩を乗り越えマリメッコのエプロンを着て最後料理している姿にほっこりした☺️
おばさんの輪にちゃんと溶け込んでるオババなソッキュおじさん、画がおもしろすぎる（笑）

仕事でも家事でも男女問わず家族のために頑張れるのいいね👍