真っ黒こげ太郎

デモンズ2の真っ黒こげ太郎のネタバレレビュー・内容・結末

デモンズ2(1986年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

ま た ヤ ク 中 か ! ! !

しかも今回、全く話に絡まんのかいっ!!!!wwww


とある高級マンション。
誕生会が開かれるも、色々あって乗り気になれなかったサリー。

自室に籠っていたサリーはテレビ放送していたとある映画を観る。
その映画は映画の内容は「謎の遺跡を探検する若者達の前に”デモンズ”なる悪魔が現れ若者達に襲い掛かる」という内容のホラー映画だった。
(因みに前作で流れた映画とは違う内容。)

映画を見入っていたサリーだったが、何と映画の中のデモンズがテレビ画面を突き破り襲い掛かる!!!
サリーはアッサリとデモンズ化し、パーティに来た沢山の友人達を血祭りに上げ全員デモンズ化させる。
更にデモンズから流れ出た血は酸性と感染力を兼ね備えており、下の階に流れた血に触った人々もデモンズ化し、マンション内はあっという間にデモンズまみれに!!!
オマケにデモンズの血で電線は焼け焦げ、人々はマンションに閉じ込められてしまう!!!


マンションを舞台にゾンビチックな凶悪モンスター、”デモンズ”が大暴れするスプラッター・ホラー2発目!!!
今回は閉ざされたマンションを舞台にデモンズの大暴れを描く!!!


そんな本作の内容は…前作と一緒!!!
舞台がマンションに代わり、テレビ画面から出てくることを除けば、前作とほとんど同じ。
建物の中でデモンズに襲われ、生き残った人々が籠城してワチャワチャした挙句全滅するのも同じ。
デモンズの体の中からアキロンの大王が出てくるのも同じ。
ヤク中のラリピッピ映像がゴリ押しされるのもまんまだし、舞台となる建物の屋上から脱出するのも同じ!!!
一応、アキロンの大王はちゃんと撃退される描写を描いたり等細かい違いはあるが…。

そんな前作まんまな本作だが、正直個人的には前作より微妙だった。
デモンズのキャラは立ってるし、その恐ろしさは相変わらず凄まじい。
だが、今回は前作よりグロ描写がアッサリしてる!!!
要所要所で残酷なシーンはあるのだが、前作の膿爆発や喉引き裂きに比べると物足りない。

クライマックスもデモンズ相手に大立ち回りはするのだが、前作のバイクアクション的な盛り上がり所が本作では欠けていた。
BGMも相変わらずノリノリだが、それを生かした場面も少ない。
その反面雑さは前作より悪化しており、またしてもラリッた若者達のどうでもいい場面が入った挙句、今回は事件に全く絡まない!!!
何のために出したし!!!!?w
しかもクライマックスまで主役が誰か分からんし、脱出できないはずなのに普通に出れてたりと話のガバガバっぷりも悪い方向に悪化。
(ヘリ墜落の様なネタ要素も減ってました…。)
ラストもイマイチだし、前作の捻くれた結末に比べるとオチも普通だった…。


しかし、「血を浴びてもデモンズになる」「血に酸性がある」等、デモンズのキャラはパワーアップ!!
貞子もビックリなテレビからの登場、酸の血を滴らせ眷属を増やすなど、デモンズのイカシたキャラ性はますます良くなっていた。
犬デモンズや子供デモンズなど、前作以上にデモンズのキャラ性は良くなっていた。
後、今回のアキロンの大王は、何だか可愛らしいと思うのは俺だけか?w
特撮怪獣みたいな瞳に小さな羽と小さな角、牙の生えたがま口財布みたいな口も愛嬌があるし、人形感丸出しででひょこひょこ動くのも味があっていい。
(何処となく「グレムリン」を思い出しました。)
そんな感じで怪物の造形は寧ろ良くなっていた、多分ここに力を入れたんだろうなぁ。

また、中盤で繰り広げられる生存者のワチャワチャっぷりは中々楽しいし、デモンズと生存者の大乱闘も盛り上がる。
車が意味もなくクラッシュしたり、デモンズがきりもみ回転したりのお祭り騒ぎで盛り上がった。
黒人トレーナーのアホすぎる末路や生存者の悲惨な結末等、光る所もそれなりにあった。


そういった褒める個所もあったが、前作より微妙気味になってしもうた本作。
前作はエンタメ性を重視していたが、今回はそのエンタメ性が薄れ雑な所が露呈してしもうたような気がする…。

といってもそこまで退屈するような出来ではないし、それなりにだらっと観れる出来ではあるので、前作が好きな方はどうぞ。