映画大好きザウルスくん

スーパーマン4/最強の敵の映画大好きザウルスくんのレビュー・感想・評価

スーパーマン4/最強の敵(1987年製作の映画)
3.0
恋人はロイス、敵はレックスというお馴染みの体制に戻し、作品のテイストをだいぶ軌道修正した印象。コメディの重心をスーパーマンとクラークの使い分けに置いたのはこのシリーズの強みを存分に発揮できていて良かったと思う!でも敵がゾッド将軍と被ってる気が…🥶

4作見て思ったけどスーパーマンの敵ってレックス型とゾッド型の2パターンしかないからこれ以上のシリーズ化はちょっと難しかったかもね。レックス型、つまり人間だとスーパーマンと力の差がありすぎて全力出すまでもないしゾッド型、つまり宇宙人だと戦闘風景が大体同じになってしまう。

スーパーマンって敵を倒す以上にとにかく人助けするよね。正義とは何か、自分の存在とは何か、みたいな葛藤はほぼなくて毎回清々しいくらいに人を助ける。そのクセのなさが正直観ていて退屈だったりするんだけどこの王道なヒーロー像を知らずしてアメコミヒーローを語る気にはなれないな。

スーパーマンって日本のヒーローで例えるとウルトラマン、仮面ライダー、スーパー戦隊とかじゃなくてもはやアンパンマンの域なんよね。そのくらい王道。異星人ということもあって地球人との交配をするかしないか的なシーンもあるけど基本は教育番組。

結局4作見て1番印象に残ったシーンは1作目ラストの地軸逆回転シーンだったな。あれは絵面がヤバすぎて「えー!??」って思わず声出た。発想のブッ飛び具合とそれを可能にするスーパーマンのポテンシャルの高さが最高。今後アメコミ映画であのアホな絵面を見ることはないだろうからホント貴重だよ…笑

スーパーマンの映画化が上手くいったのはクリストファー・リーヴという逸材がいたからだよね。顔出しである以上あのクオリティの顔は必須、異星人でなおかつ衣装がタイツのみである以上あの身長とガタイの良さは必須、しかも正直言って絵面はかなりアホに見える。それでもカッコよく見えるのはスゴい!