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東京のえくぼのmingoのレビュー・感想・評価

東京のえくぼ(1952年製作の映画)
3.9
松林宗恵デビュー作品とだけあって期待値高いまま挑んだが、想像通りのキャプラ風のスクリューボールコメディだった。ロッパや金語楼など脇を固める喜劇人は師匠斎藤寅次郎から引き継いでいるわけか。大根の上原謙もボンボンのボンクラ社長を演じているが、飄々とした持ち味が活かされており、観客はあれこれ面白い状態になること必至。そして丹阿弥谷津子も聡明で雰囲気抜群。柳家金語楼と清川虹子の掛け合いトークもダンスシーンも至福。また牢屋に入れられた上原が無意識に判を押すテンポと音楽がかぶさるシーンなんか音楽映画として観てもかなり秀逸。
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