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何がアリスに起ったか?のHKのレビュー・感想・評価

何がアリスに起ったか?(1968年製作の映画)
2.8
テメ、フザケんな!ぶち殺すぞ!あ、もう死んでるんだった…とジェラルディン・ペイジが怒っているのは旦那の残した遺産が切手帳だけだったから。浪費家で見栄っ張りのペイジはこの先どないしょ?と一計を案じる。そうだ、家政婦ぶっ殺して貯金を奪ってしまえ!というこのババア・スリラーは、やはりババア・スリラー『何がジェーンに起ったか?』(62)などでそのジャンルを築いたオルドリッチが今回は監督はせず、製作のみで参加してる。想像するに、キャリアのある女優の扱いに疲れ切ってしまったのだろう。ちなみにこれも最初の監督は降板してる(笑)24年生まれのペイジは当時40代半ばということになるが、スタイルがよくて人殺しする姿もなかなかカッコいい。これは分が悪いぞルース・ゴードン、と思ったら思いのほか彼女はあっさり殺されてしまった。ところで舞台が南部の古い屋敷なもんで、これを観たドン・シーゲルが『白い肌の異常な夜』(71)にペイジを起用したんじゃないか?と邪推している。
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