人気ラジオDJローガンのラジオ番組が始まる。ところがリスナーからの電話で、バスケ会場でテロが発生。毒ガスを吸った者がまるでゾンビのようになり暴れまわっているのを知り…というストーリー。
「悪魔のいけにえ２」や「マーダー・ライド・ショー」のビル・モーズリイ主演のゾンビ映画です。
テレビに映し出される光景でそれが嘘ではないと知ったローガンとスタッフは緊急放送への切り替えを拒否し、テレビを持たないリスナーたちへ注意を促す生放送を続けるが、ゾンビ達は放送局にも迫っていて、という内容です。
ラジオ番組の人気DJがゾンビパニックに遭遇するというアイディアがいいですね。ドーン・オブ・ザ・デッドの特典映像の「番組の途中ですが緊急放送をお送りします・・・」を思い出しました。リスナーとの電話でのやり取りで外で異常事態が起こっている事を知る展開はワクワクしますね。
全編ほぼラジオ局の中で物語が進み、ゾンビもそんなに出てきませんが、序盤のパラノイアをテーマに電話をかけてくるリスナーとのやりとりや、ゾンビに襲われる様を電話越しに聞いたりといったシチュエーションが緊迫感を持続します。特に常連のリスナーが噛まれて変化していく様を電話越しに聞きながら、テレビでスタジオで襲われた女性アナウンサーが変化していく所をリンクさせた映像は見応えあったな。登場人物の心理描写も丁寧に描かれています。
狭いエレベーターでの攻防や主人公の相棒ギルの決死のバイク中継といったゾンビ映画ファンにはグッと来るシーンもあります。特に大量の感染者に追いかけられながらバイクで逃走するシーンはハラハラさせられました。前方と後方から大量のゾンビ達に追い詰められるシーンや、ゾンビ達が中で暴れまわってるバスが道を塞いだりといったトラブルに見舞われる所も緊迫感齎してくれました。
ただ、ゾンビメイクは目から血が出た程度なのでちょっとゾンビっぽさに欠けます。お食事シーンがないのもやはり物足りません。というかゾンビというよりは化学兵器のガスによって凶暴化した感染者ですね。なので首をガラス片で刺しただけで死にますし。
いつもは狂人役や殺人鬼役が多いビル・モーズリーは珍しく正義感ある正統派ヒーローな役でしたね。ヒロイン演じてるパトリシア・トルーマンとは「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド　死霊創世記」以来の共演ですね。でも、このヒロイン正直そんなに目立った活躍してないし何のために存在してたのかわからないキャラだったな。
また終盤のテロリストが逃げこんでくる展開はちょっとリアリティがなく蛇足な感じを受けました。最後までゾンビパニックを中継するドキュメンタリータッチの方が良かったと思います。
直接的で判りやすすぎる社会批判もハナにつきました。
終盤数十分の展開もいきなりダイジェストで処理したのは意味わかりませんね。主人公が噛まれてテロリストが持ってた抗血清が効くのか！？って一番の盛り上げどころだと思うけど。
全体的に傑作とまではいきませんが、ゾンビ映画ファンなら楽しめる良作だと思います。

ラジオのDJの視点から、町中ゾンビ化していくのを描いた映画。
これは…面白くない。何故って、主人公が全然緊迫感ない。ずっとラジオ局に篭ってるから、対した危機にも陥らんし。
最初の方は街は真っ暗でゾンビの顔全く見えへんし。。
サバンナの高橋さんに似てるゾンビが出てたのが印象的やった。
終わり方も結局なんやったん？って感じ(-∀-｀;)

ラジオのDJである主人公と、そこに寄せられるリスナーからの電話を通してゾンビで溢れかえった町の状況を描く。

その斬新なアイディアもさることながらゾンビ物にしては珍しく銃でドンパチする描写も皆無に等しい。

ゾンビよりも人間ドラマに焦点を置いているのかと思いきや、主人公も声が渋いだけで登場人物やリスナーとのストーリー性も感じられない。

ラジオ×ゾンビという全くストーリーの予想ができない未知の領域を映画にしようとした心意気と、「バイオハザード」シリーズやロメロなどが偉大であったことを再認識させてくれる点では評価できる映画であった‥‥

• #アユム‥‥ゾンビ、感染系