シュトルム凸映画鑑賞記録用改め

君が青春のときのシュトルム凸映画鑑賞記録用改めのレビュー・感想・評価

君が青春のとき(1967年製作の映画)
3.6
お、初感想を書くのは初めてだ。
チバテレビにて視聴。
私の両親の学生時代頃の話らしい。うたごえ喫茶とか、青山族(原宿族)が流行った時代。
吉永小百合演じる香(かおり)は、新米テレビ局員だが、初めて自分の出した企画が通る。
現代風俗の最先端で青春を浪費し、享楽に浸る堕落した若者に、こっそりと迫り、隠し撮りで彼らを追うドキュメンタリーを撮るというもの。
初めは意気軒昂で邁進し、山本圭演じるピン公というチンピラに近づくことに成功する香だったが、ピン公が意外に純情で、姉思いの普通の青年であったことに気付く。ドキュメンタリーという名の晒し者に、ピン公とその姉を騙して巻き込むことに気が咎め始める香だったが…。
「見る前に飛ぶ、飛んでから考える」という香の青春の在り方が時に人を傷付ける。だが大人にとってはそんな暴走もまた青春の眩しさなのだった。香をサポートし、時に見守り、時に対立する米倉斉加年、内藤武敏、仲谷昇の大人の男性たちに魅力があります。青春は見守ってくれる大人あってのものだなあ。