ハートブレイカー

KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XVのハートブレイカーのネタバレレビュー・内容・結末

KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV(2016年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV

SQUARE ENIXのFF15の前日譚の映像作品。
あまり期待せず、事前情報もあえてあまり入れずに観賞。

かなり面白かったです。
FF15の発売が楽しみになりました。

序盤の戦いで、帝国軍が出してきた巨大なモンスターが、どう見てもFF7のダイヤウェポン(見た目も攻撃方法も同じ)でFF7好きな自分はテンションが上がりました!!
ラストにナイツ・オブ・ラウンド的なのも出るのが良いですね!
でもこの戦いで味方が数人で力を合わせて発動した魔法(?)がトルネド・・・? 炎の渦が出来て「来た・・・ッ!」と発言したので、「お!まさかイフリート召喚か!」と思ったのに残念でした。

ストーリー的にも1本の映画としてよく出来ていて、「何ィー!お前が・・・!」と驚いたり、キャラの死に悲しんだり、感情移入が出来て良かったです。
バトルシーンは若干過多なエフェクトと素早さで何が起こってるのか分かりにくい点もありましたが、ものすごく質の高いフルCGムービーでした。


エンドロールでは日本の名の知れたCGスタジオの名前が沢山並んでいて、外注しまくりで制作し、さらに海外の有名なCGスタジオの名前もあり、やはり日本だけでここまでのクオリティのCGを(しかも1年半という制作期間で)作る事はできないな~とは思いましたが、日本主導でもこんなにものすごいものが作れるし、日本にもまだこういう気概が残っていた事の嬉しさポイントが加算されて★5です。
あ、あと、キャラクターが実在の人間の3Dスキャンモデルを使用しているので、所謂FF顔ではないのもリアリティに影響するので良かったです。


しかし、自分自身がプロの3DCGデザイナーなのでCGのクオリティには嫌でも目が行ってしまいます。
「あ、ここは微妙なクオリティだから日本製だな」とか、「モブキャラは明らかに(メインキャラと比べると)手抜きだな」とか分かってしまうような点も散見されました。
編集が若干変で、シーンのつなぎをブラックアウトでごまかしてるような部分も気になりました。
ちなみに、本作が制作されている最中、自分はFF15本編のある部分で制作に関わっていたりしました。
発売したら自分が制作したモノを見るのが楽しみです。


モルボルやオルトロスなんかも出てFFファンはニヤリ!
チョコボとサボテンダーもどこかに映っていたらしいが見つけられず・・・

豪華声優陣の中で、主人公ニックスの綾野剛と、FF15本編でヒロインとなるルナフレーナの忽那汐里という芸能人声優が浮いていました。
綾野剛はいつもの芸能人声優と比べると割りと上手いですが常に力んだような声で少し残念。
忽那汐里がとにかくド下手で酷かったです。

ラストの方で、ある最低な行動をしたキャラがあまりにも簡単に許されてしまった点は受け入れられないですね~・・・
改心した後、主人公または重要キャラを命がけで守って死ぬ設定にでもしないと許されない程の大罪を犯したのになぁ。

他は特に文句はないです。面白かった!!