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ブッチャー・ボーイのHKのレビュー・感想・評価

ブッチャー・ボーイ(1997年製作の映画)
2.8
ニール・ジョーダンの作品ですが存在すら知らなかった映画です。
私が映画と疎遠だった時期の作品でもありますが、日本では世間を騒がせたある事件と被って当時は公開中止(原作本も発売中止)になったとか。

原作・脚本はアイルランドの作家パトリック・マッケーブ。
1960年代、アル中の父と精神を病んだ母を持つアイルランドの片田舎に住む少年が施設に入れられ、やはり精神を病んで殺人を犯すという、かなり物騒な話をR15+指定のブラックコメディ仕立てで描いた作品です。

ニール・ジョーダンの作品は約半数(10本程)観てますが、かなり作品にムラがある印象。
好きな作品もあればナンジャこりゃという作品もありますが、本作は私としては後者の部類。110分がかなり長く感じてしまいました。

この内容では公開時にかなり物議を醸したものと思われますが、私の場合は主人公の少年が人を殺す以前に苦手なキャラで、やることなすこと面白くなく共感できる接点も皆無、ただの迷惑なお騒がせボーイにしか見えませんでした。
私が歳をとったせいもあるのかもしれません。

たまたま先日観て来た『イニシェリン島の精霊』と同じアイルランドつながりで、同じくブレンダン・グリーソンも神父役で出てました。
この主人公を演じたイーモン・オーウェンズという少年、ジョーダン監督の写真を見ると似ているようですが気のせいでしょうか。
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