ドラえもんは猫型ロボット

アウェイクのドラえもんは猫型ロボットのレビュー・感想・評価

アウェイク(2007年製作の映画)
3.8
「毎年麻酔外科手術を受ける2100万のうち、3万人は“術中覚醒”と言われる状態になる。肉体は完全に麻痺して叫ぶこともできないが彼らは目覚めているのだ」

このオープニング文は怖いだろ💦

〈あらすじ〉
若くして大企業の社長となった主人公は、心臓に持病を抱え、移植手術が必要な状態だった。彼は女手一つで育ててくれた母親の反対を押し切り、かねてより付き合っていた女性と結婚し、移植手術に臨むが、術中覚醒の状況に陥ってしまうという、お話。

いや、これは面白い😆
なるほど、どんでん返し映画として有名な理由がよく分かる。

意識がある状態で、胸をかっさばかれて、心臓を取り出される生きながらの悪夢と、主人公の昔の記憶の対比で話が進んでいく。

物語はほぼ病院の中で進行していき、主人公に対する深く大きな愛が、作品のテーマとなっている。
あらすじやパッケージ見ただけでは、よくあるタイプの人間ドラマに映るが、物語が中盤から大きく動き出すのが面白い。

主人公がほぼ手術台に寝ている、非常にコンパクトな作品なのだが、術中覚醒というモチーフをうまく取り入れた二転三転する物語は見応えあり。
作品の尺も短く、無駄なシーンもないので、非常にサクサクと進む。それでいて満足感の高い映画だった。

絶体絶命の危機から主人公がどう生還するのか、「そんな無茶な」とも思える離れ業と過去の回想をつなげて、ある真実をあぶり出し作品をまとめたのも良かったと思う。

あと、作中のジェシカ・アルバの存在感は際立っていた。凄く綺麗な女優さんなので、こういう役柄はよく似合うと思う。

短いながらも、よく出来た脚本を楽しめるサスペンス映画。
物語が大きく動く作品が好きな人にはオススメできると思う。
ただ一点、臓器が露出するシーンが結構でてくるので、苦手な人は注意が必要かも。

面白かった!
満足です。

「彼は再び目覚めた」