群青

アウェイクの群青のレビュー・感想・評価

アウェイク(2007年製作の映画)
2.2
麻酔を受けた覚えはないが、事故にあったことあるので、記憶がないだけで受けたことはあるのだろう。


麻酔と聞いて思い出すのは、全身麻酔を受けてから10秒は絶対数えられないという話と、原理が全て分かっていないという話。それほど強力なのに原理分からんのんかい!と思う。原理が不明なものを使うと何か起きやしないかと思えば、実は麻酔が完全に効かず術中覚醒ということが稀にあるらしい。

これはそれを題材した話。


覚醒しちゃうかわいそうな人はかつてフォースのダークサイドを覚醒させていたヘイデン・クリステンセン。その彼女はテレビドラマでこれまた異常能力を覚醒させていたジェシカ・アルバ。
ジェシカ・アルバたんはほんとうにかわゆい。顔もよくてスレンダーで、でもパイオツ。本当に整っている笑
彼女の魅力を書き出すと止まらないので話を戻すと、ヘイデン君がなんだかんだあって起きちゃうんだけどその時の声が面白い。

オイ、オイオイヤメロヨヤメロヨ、ホントマジヤメロヨ、ウワ、ワ、ワ、

ウワァァァ!!


英語で観たんだけどこんな感じの喋りです。演技が感情に追いついていない。不安です、ヘイデンくん…


そこからどうするかというと、いきなりスピリチュアルな話になっていく。そしてその手術の裏に隠されたサスペンスを追っていくことになる。
急に想像していたジャンルから離れ始めたので少し困惑。彼女をジェシカ・アルバ、医者をテレンス・ハワードが演じていたりと、役者は盤石のような気がするのだが、イマイチ盛り上がらない。え、そんな感じなのかという置いてけぼりのまま話が進む。

まあそれは頑張って飲み込むと、意外な着地をする。もう一度置いてけぼりを食らいそうになるが、展開が切ないのでまあこんな感じもいいかな、という着地。
お、おう…そうなんか…という感じ笑


誰も報われない、というか救われない。救われたのはただ一人で、終わり方がハッキリとした白黒ではないのが特徴。
てかこれ90分もないのか…そりゃ尺不足だわ…ヘイデンくんがどうやって術中覚醒を凌ぐかのハラハラドキドキの展開が欲しかったぜ…結局、彼の精神世界の整理のお話になっている展開が、これを見る大体の人のイメージとズレる原因だろう。

ということで面白いっちゃあ面白いけど、不満が残る作品。
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