TSUTAYAで借りたDVDで鑑賞。
【あらすじ】
ロシア人技師のマシコフとグルジア人学生のゲデバンはひょんなことからキン・ザ・ザ星雲プリュク星に飛ばされてしまう…。
ソ連版『銀河ヒッチハイク・ガイド』
数あるSF映画の中でも群を抜いて素晴らしい傑作。共産主義体制下での警察の腐敗や資本主義、民族問題等々、当時のソ連が直面していた問題を混ぜ合わせて構築した独特の世界観が実に良く出来ていて面白い。そしてそれをバカ真面目に嘆いたり、意味不明な芸術映画で終わらせるのでは無く、ゆるーい空気で笑い飛ばしながらもキッチリと解決に向けて努力するのが痛快だった。
またスチームパンクな宇宙船ペペラッツは美しく、着陸する姿には興奮した。
検閲の厳しいソ連時代に、皮肉を込めつつも多様性を認めた未来思考の映画が誕生していたとは非常にクーである。