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悪魔の棲む家のStroszekのネタバレレビュー・内容・結末

悪魔の棲む家(2005年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

原題"The Amityville Horror"。

1974年、NY州ロングアイランド・サフォーク郡アミティヴィル村で、長男によるデフェオ一家殺人事件が発生。その一年後、ステップファミリーのジョージ・ラッツとキャシー・ラッツ夫妻とキャシーの前夫との子ども、ビリー、チェルシー、マイケル、そして犬のハリーが、事件が起こった屋敷に引っ越してくる。すぐにジョージの様子がおかしくなり…。

そんな衝撃的な一家惨殺殺人事件が起こった場所をよく売りに出したな、とまず驚く。

ステップファミリーの難しさがよく描かれている。

「28日後にラッツ夫妻は家を離れ、決して戻ることはなかった」という字幕で終わるが、一度はライフルや斧で死闘を繰り広げた義父と子どもたちがこれからもうまくやっていけるかどうかは不明だ。刃先や銃口を向けられた、というのは大きなトラウマになるだろう。

先住民に布教するという名目で彼らを地下牢に監禁し拷問していた宣教師の名前がJ. ケッチャム。あのホラー作家と同名に設定されているのは何か縁があるのだろうか。

まだ幼いクロエ・グレース・モレッツが衝撃的な可愛らしさ。エンドロールで"Introducing Chloe Grace Moretz"と出てきたのでこれが彼女のデビュー作か。マイケル・ベイのプロデュース作品だということも分かった。

ベビーシッターのリサが来たとき長男が着ているTシャツに書かれているのが"KISS/ キッス"。日本で大人気だったから日本で作られたグッズも逆輸入されたのだろうか。

オリジナル作品に出てきたハエや蛆虫も出てくる。

古いホームフィルムを観る場面がある。70年代のアメリカの家庭にはそんなにたくさんフィルム撮影のカメラが出回っていたのだろうか。2000年代に入ってから製作された70年代を舞台とするホラー映画やミステリー映画はよく、恐怖を演出する小道具としてホームフィルムを使うのだが、映画を撮る道具がそんなに家庭向けに普及していたとは考えづらい。製作者はスマホの動画と同じ感覚で使っている気がする。
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