でしょうかな

ザ・ヒットマンのでしょうかなのレビュー・感想・評価

ザ・ヒットマン(2003年製作の映画)
3.0
刑事のエリックは相棒のフレディとともに、未成年の娘に売春を行わせていた男を逮捕し、客の情報を得ようとしたが、抵抗したため殺してしまう。数日後、アルツハイマー病に苦しめられる殺し屋レダがベルギーの地に降り立ち、依頼された暗殺を実行しようとしたが、標的は売春をさせられていた少女だった。

ジャケットのスーツ野郎は誰だよ…別に間違えてパチモンを掴んだわけじゃないんだからねっ!
「アルツハイマー事件」という変わった原題だが、全体的にあまり捻りが無く堅実で、悪く言えば地味な作品。「アルツハイマー病に侵された殺人者」の作品はいくつかあるようだが、本作の暗殺者はあんまり重要な記憶を忘れておらず(一応終盤に少しあるが、割とすぐ思い出す)、さほどハラハラしない。それより、太ったおじいちゃんなのにそこそこ強いしかっこいいというギャップのほうが目立つ。本国では大ヒットした作品で、続編2作も邦訳されているようだが、この渋さが受けたのだろうか?

追記
生い立ちや落し前が理由としても、レダがここまでする理由としては弱いと思ったが、舞台となった1995年、現実では悪名高い「マルク・デュトルー事件」が起きており、社会の怒りといった要素もあったのかもしれない。
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