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海辺の一日のatyのネタバレレビュー・内容・結末

海辺の一日(1983年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

初めての、映画館で楊德昌。現在台北で行われている大規模回顧展に合わせて、特別に上映しているところに滑り込めた。客席はほぼ満員で、台湾人にとってもやはり特別なことなんだろうと思う。

内容は、期待感に比してかなりつまらなかった。ショットのキレも悪く、物語の展開もまどろっこしく、登場人物の魅力も少なく、時系列を複雑にばらされる意味もあまり感じない。後期の作品に比べて、まだまだに感じる部分ばかりだった。

中国語がもうちょっと分かるようになれば、もう少し面白さが分かるかもしれないけれど、モノローグの多さと、ゆっくりすぎる喋り方から、「演技をしている」という感じを多分に感じて嫌気がさしてしまったことも原因。

ただ、節々で光る部分があり、海辺へ走って向かうところとか、お兄さんがベットで起き上がる場面など、とても良かった。
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