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私たちの青春、台湾のatyのネタバレレビュー・内容・結末

私たちの青春、台湾(2017年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

分かんなすぎて苛々しながら見た。中国語を勉強しようと思ってなかったら絶対に見ない「ドキュメンタリー」×「政治」というジャンル。分からない理由はもちろん語学力にあるんだけれど、それ以前に分からないことが沢山ある。自分なりに分析してみると、①国としては独立しておらずR.O.C.内の台湾という理解しかしていないため、そうなった経緯や立ち位置が分かっていないこと、②彼らが活動を辞めた場合と続けた場合に、国民の意識にどれほどの差があるかイメージできなかったこと、③彼らの本当の目的と、これら活動から得られるメリットが理解できなかったこと、の三つだと思う。

これらは自分が政治に疎い理由そのままだと言える。新聞やニュースをもっと見て、台湾人とこの事について話して、自分の立場を表明できるようにしないと、一向に前に進めない気がする。
そういった点で、この10年近くに及ぶドキュメンタリーを撮り続けたことと、ネトフリでいつでも見られる状態(開かれている)にされていることは、とても高く評価できると思う。映画という形で残っているからこそ、僕のような人間が眼にして、多少なりとも考える可能性がある。

映画内でも語られているけれど、「根本的に変わることはないことが分かっていながら、多大な犠牲を払い活動を主導する」若者たちを本当に尊敬する。
こう書いてみて『私たちの青春』というタイトルの意味が少し分かった気がする。同年代の子が世界に疑いを持たずに青春を謳歌する中で、彼らは必死に戦っている。彼らにとっての青春はこの活動自体になるのだろう。

いくら分からなかったからとは言え、映画の内容からはみ出たような感想ですみません。一時といえど台湾に住むものにとっては、知っておくべき内容でした。
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