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借りぐらしのアリエッティの群青のレビュー・感想・評価

借りぐらしのアリエッティ(2010年製作の映画)
2.8
世界は残酷だ


え?ちがう?壁なんてない?巨人の話じゃなくて小人の話?あ、ああ。

茶番は置いておいて、これより少し前の作品になかったワクワクが少しあった作品。
小さい世界にとっての大きい世界の楽しさが詰まってますなぁ。
小人は人間にバレてはいけないのでお父さんは最小限の動きで借り物をする。このお父さんが築いてきた、探索ルートというのが冒険モノでとても楽しく観れた。

しかし序盤に尺を取りすぎたのか終わり方が、これからなのに!というところで終わる。テンポが欲しかった。
あとはアリエッティと人間の男の子の関わり方が意味不明。特に男の子は出会って少しで、すぐ君たちは滅びゆく種族だ、とか言う。

考えてもみて欲しい。街を走るうるさくマフラーを鳴らしてバイクをブルンブルン言わせるヤンキーたちに。
夜な夜なコンビニにそんなにたかそうでもないワゴン車できてたむろするマイルドヤンキーたちに。

君たちは滅びゆく種族なんだって言ってみてください。

僕は責任を持ちませんけど。

とにかく惜しい作品。
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