Azuという名のブシェミ夫人

みんな元気のAzuという名のブシェミ夫人のレビュー・感想・評価

みんな元気(2009年製作の映画)
4.2
妻を亡くして一人暮らしのデニーロ演じる父親が、離ればなれに暮らす娘、息子達の帰省を楽しみにしていたところ、全員からキャンセルの連絡が入る。
そこで父親は彼らに会いに慣れない旅に出る。

大人になってしまったからこその悩みや葛藤、家族を愛しているからこその隠しごとってある。
父親が一人一人を辿った足取りは、思いがけずもう一度家族を繋げる一本の綱になったんだなぁ。

デニーロが不器用な父親をとても上手く表現している。
あちこちでフィルムカメラを撮ってて可愛い。
(エンドロールで彼が撮った写真が出てくるのがイイ。)
ロードムービー的な要素もあって、まるで自分もあちこち旅してる気分になる。
外国の方って電車やバスで隣り合った人とよく会話してる。
そういうのってシャイな日本人にはあまり無いから、素敵だなぁと思う。
娘、息子をケイト・ベッキンセイル、サム・ロックウェル、ドリュー・バリモアと大好きな俳優たちが演じているのも良かった♪

家族がお互いを思う気持ちに、涙腺が崩壊するかと思った。
私も両親や兄と離れて暮らしているから。
バイバイする時は笑顔で別れて、一人になった途端にボロボロ泣いた。
心配をかけたくなかったから。
元々仲の良い家族だったけど、離れてみて改めて本当に大切で愛おしいと実感した
家族もきっと同じ想いでいてくれていると思う。
この映画を見ていたら会いたくてたまらなくなった。
いつでも会いに行ける距離じゃないから年に2、3回しか会えない。
一生のうち、あと何回会えるんだろう。
時間を大切に、大切にしたい。