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競泳選手ジャン・タリスのろのレビュー・感想・評価

競泳選手ジャン・タリス(1931年製作の映画)
5.0


23コのメダルに、世界記録を打ち立てたタリスさん。
クロールや平泳ぎ、サメ泳ぎ(!)に横泳ぎなど、さまざまな泳法を見せながら、泳ぎ方のコツを教えてくれるスポーツドキュメンタリーです。


「父親のすすめで水泳をはじめました。まずは魚のように水と戯れること」
(そうか、私はそもそも水と戯れていなかったからこんなに泳げないのかも・・・)
「クロールは手を左右対称に、息継ぎはこんな感じで」
(なんかこれ見てると泳げそうな気がしてきた・・・)
水泳の授業であんなに苦労していた私までその気にさせてくれるタリスさん(笑)
そこにヴィゴ監督が映す水のゆらめき、うねり、飛沫も相まって、とても魅力的!
あんなに怖かった水が、そのまま固めて彫刻にしたいぐらい美しく見えるんだもの。不思議だなぁ!


ぶくぶく息を吐きながら、水中カメラに笑うタリスさん。
ぐるぐるとシンクロのように回って見せるタリスさん。
勢いよく飛び込んだかと思えば、シュンと元に戻る逆再生タリスさん。
さいごは、帽子をあげて観客にご挨拶。


インタビューからはじまるのに、ファンタジックにカットが切れる。
とても印象的な10分間でした。
ろ