障害者の送迎を仕事にしているご夫婦の日常を覗き見る感じの半ドキュメンタリー風の記録作品です。パッケージの猫写真と「平和へのヒントは野良猫たちから教わった」というキャッチフレーズに期待し過ぎるとちょっとがっかりするかも。僕はがっかり!
猫は餌をやるだけのシーンが殆ど。そして大部分が猫のシーンよりも障害者の送迎シーン、そして交わされる会話風景が殆どです。パッケージや前情報に無理矢理猫出しすぎじゃないかなー…と思いました。猫を餌にして観る人を釣ってる感じがして観終わったあとは正直モヤモヤ。
ご夫婦とインタビュー的な会話も若干交わされますが当り障りのない感じで、この作品から何かメッセージを受け取ろうと考えるのならば、交わされる会話やシーンをそれぞれ自分が「聞き」「見て」「考え」なければならない、そんな感じです。なんとなくそうしろと押し付けられてるような感覚を受けてしまうので、自分には合わない作品でした。
でも見方を変えて、そういうメッセージ性も何も考えず、ほげーっとご夫婦の日常に入り込む感じでだらだらと障害者の送迎という仕事風景や猫と戯れるシーンを観るという楽しみ方も出来る作品じゃないかなーと思います。