円柱野郎

キャリーの円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

キャリー(2013年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

話の流れはほぼデ・パルマ監督の'76年版と変わらないものの、話をテキパキこなすばかりでこれと言って目を引く演出もなく、オリジナルと比べると物足りない印象。
キャリーのどん底から絶頂に行き、そして叩き落される過程にもう少しタメというか、差が欲しかったかな。

クロエ・モレッツは若手の女優として華も女優としての格もあると思うのだけど、この作品の主演としては個人的には微妙。
オリジナルでシシー・スペイセクが漂わせていたような、イジメを受ける者特有の負のオーラが見えないんだよなあ。
すでに定着してしまった強い女の子のイメージが勝ってしまっているというか…。

あと、サイコキネシスをある程度自覚的に操っているのは余計な説明か。
あれは感情の爆発…ヒステリーの様なものだと理解していたのだけど、どうも違うらしい。
親切にしてくれた教師の命を救う理性があることを示してしまうと、その他大勢の惨殺行動が(嘲笑した奴らというだけでは)どうも行動として結びつかない気がして。
オリジナルと同じく問答無用で皆殺しの方が説得力があったのに、その改変はイマイチだと思った。
円柱野郎

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