「愛がなければ何もできない」
20年間三ツ星を守ってきたパリの高級レストランを舞台に、スランプ気味のベテランシェフと才能豊かながら若干生意気な若手シェフがタッグを組み、レストラン継続の為に奮闘するコメディドラマ。
おしゃれな3分間クッキングみたいなオープニングが秀逸。
いかにもこれから美味しい料理が出てきます、という期待を掻き立てる。
が、残念ながらあまりお料理自体の描写はなく…、どちらかというと人間模様を楽しむ作品でした。笑
ジャンルが"コメディ"なだけに、セリフも上品なウィットに富んでいて随所でくすりとさせられる。
途中、謎にサムライと白塗りゲイシャの格好をした人物たちが登場する。
この時代にこんな日本人いてたまるか、と思う反面、そうツッコミを入れられるのも、もはや日本を知る者の特権なのかなと…笑
映画冒頭のセリフに登場するフランス人シェフ、故ポール・ボキューズ氏の言葉に
「親しい友人と共にテーブルを囲むこと。
これこそ最高の幸せだ」
というのがある。
この言葉がこんなに身に沁みる時代がやってくるなんて、思っていなかったなぁ…。
