結湖

パフューム ある人殺しの物語の結湖のレビュー・感想・評価

3.0
すげぇ話だな……
見終わって第一声がこれだったので、書きとめておきます。
才能があっても愛されずに育つとこんなことになってしまうのか。環境なのか、ジャン=バティスト(ベン・ウィショー)の資質なのか。なんともはや。
究極の香水を作り出すために殺人を犯すのは、サブタイトルにもあるし予想通りではあったんだけど、その作り出した香水であんなことになってしまうとは予想つかなくて驚いた。(正直、原作者はかなりぶっ飛んだ人なんだなってちょっと思った。)
しかし、ジャン=バティストは処刑台でその香水の力を誇示したのにもかかわらず、それゆえに自分の孤独を悟るのです。
そして、市場で出会った女性に究極の香りを感じた理由を理解するのですが、代償は大きすぎた。あのラストシーンに私は納得です。
それにしても、ベン・ウィショーの線が細くて純真そうな、この人実際も変わってるんだろうな~って思わせる風貌(失敬)に、ジャン=バティストの狂気さがびったりとマッチしてて、とてもよかったなー。
相性が抜群なカップルはお互いの体臭がものすごく好きらしいとか、相手に印象を残すには香りを使えとか、香りというのは視覚や触覚よりも本能に直結してるものなのかもしれないなぁ。
そういや、ずっと使ってた香水がそろそろ終わるので、ここまでとはいわないけど好印象を残せる香りを探そうと思います。(しかし、香水は探してるうちに鼻がバカになるんだよな。すごいな、ジャン=バティスト。そして、いつものごとく、どうでもいい)
2014/04/06:DVD
結湖

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