KouheiNakamura

ブラッド ウェポンのKouheiNakamuraのレビュー・感想・評価

ブラッド ウェポン(2012年製作の映画)
3.5
汁気たっぷり、後味あっさり。


警察官の弟と、犯罪者の兄。ヨルダンでの大銃撃戦をきっかけに、二人の運命が動き出す…!

銃撃戦に定評のあるダンテ・ラム監督らしく、冒頭のヨルダンでのシーンを筆頭にアクションシーンはどれも素晴らしい出来。世界水準のアクションを作る気概にあふれていて、これだけでもこの映画を見る価値はあると思う。ロケーションも緊迫感ある音楽も良く、テンポ良く進むストーリー展開も悪くない。
気になるのはやはりドラマ演出。いささか過剰な感情表現はドラマチックというよりは滑稽に映る。父親の死に悲しむ場面を時間をおいて二回もやったり、無駄な場面があるのもいただけない。役者陣の熱量は素晴らしいだけにもったいない。

とはいえ、香港アクション映画のハードさは中々貴重。これからもダンテ・ラム監督には注目していきたい。
KouheiNakamura

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