ホン・サンスはショットを捨てた編集の監督であり、最近だとギヨーム、三宅唱も同じ系譜と言える。彼等に重要であるのは画面の運動なんかではさらさらなく、編集による時間と空間の操作だ。ホン・サンスによるあからさまにテキトーな長回しとズームは、つまらない映像をつまらない映像として知らしめるものであり、モンタージュの罠にそれらを当てはめることで撮影中には生まれる余地のない奇跡の片鱗を出現させる。紛れもない編集の作家といえるのは、ホン・サンスが撮影中にも芝居そのものによって時間と空間の編集を同時に処理していくことにある。
コチュジャン大量投入モヤシスープ。