A8

ムーンライズ・キングダムのA8のレビュー・感想・評価

ムーンライズ・キングダム(2012年製作の映画)
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ある小さな島で駆け落ちした男の子と女の子を捜索するというなんとも可愛らしい作品なのだが、観ていくうちに心に刺さるようなドラマであったことに気づく。
やはりウェスアンダーソンの作品は鮮やかで次出てくる言葉を予想することができないほど美しく楽しい語彙でなんとも楽しい世界観だなと思った。
人がミスするものだと歴史が証明しているんだ、君を守るのが大人の役目だ、、
その言葉が作中出てくるのだがまさにこの作品を表した暖かさが確かにあった。
子供は勝手に大人になるわけじゃない、大人だってみんなが大人なわけではない。
誰もが生きているうちに失敗する、その失敗とどう向き合い反省し今後どう生きそれを実行していくかが大切だ。そんなあたりまえだが見落とすものを鮮やかな世界観で訴えかけてくれる作品であった。
ブルースウィルスの存在感はもちろんだが役者たちは皆ウェスの住人になったようだ。
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