タナダ監督の作品を見るのは4本目ですが、そのなかではまあまあかなと思いました。
まずメインとなっている田畑智子と永山絢斗の話(アニメコスプレ好きの主婦と高校生の不倫)が、女性目線の願望というか妄想といった感じで、いまいち入ってこない。
可愛い彼女のいる高校生男子があの主婦に溺れるだろうか? 時制をシャッフルする意味もわからなかった。生々しいセックスをなんども見せられて食傷。女性のほうが共感できるのかもしれない。
逆に、脇役の窪田正孝、小篠恵奈が絡んでくるサブストーリーは、タナダ監督らしい今っぽいリアリティのある話でグッとくる。三浦貴大もバイトの先輩のちょい役なのだが強烈な印象を残す。こっちの話をもっと見たかった。